オーソモレキュラー療法の基本って何?
前々回オーソモレキュラー医学についてお話しましたが、
今回はオーソモレキュラー医学の基本の考え方をお伝えします。
アンチエイジングの領域では、1にカロリス、2にカロリス、
とカロリー制限(calorie restriction)が、一番大切といわれてきました。
これは、食べ放題のサルより70%にカロリー制限したサルが、
若々しく元気で長生きしたという実験に基づいています。
上の写真の左がカロリー70%に制限したサル。右が食べ放題のサル。
しかし、最近は、アンチエイジング学会は糖質制限一色状態です。
オーソモレキュラー医学では、まず、糖質制限が、基本中の基本ですが、
やっと、アンチエイジング医学でも気づいてくれたという感じです。
血糖値を上げない食事、
すなわちインスリンを膵臓からできるだけ出させない食事が
重要視されるようになったのです。
炭水化物を食べて血糖値が上がると、
膵臓のβ細胞からインスリンが放出され、ブドウ糖を細胞内に取り込んで血糖値を下げようと働きます。
インスリンは別名肥満ホルモンと呼ばれ、脂肪を貯めるホルモンです。
上のグラフのように
血糖値を上げるのは、炭水化物だけです。
タンパク質・脂肪は血糖値をほとんど上げませんので
炭水化物制限だけがインスリンを出させない食事を可能にするのです。
糖質制限することにより 血糖値の急上昇を抑えます。
よってインスリンの過剰分泌を抑えます。
過剰な糖による中世脂肪の蓄積を抑制します。
中性脂肪が高いといわれて油抜きの食事をしている方を見かけますが、
油は私たちの細胞膜の重要な構成要素なので油抜きは完全に間違いです。
勿論、サラダ油ではなく良質な油を摂取すべきなのは言うまでもありませんが。
中世脂肪を下げるためには、脂肪制限ではなく、糖質制限こそが正解なのです。
オーソモレキュラー療法は体内の栄養バランスを整えて病気やその症状を治します。
実際には、血液検査により不足栄養素を解析し
病気を治すために必要な栄養素の至適濃度を達成するサプリメントを選択し、
3か月ごとに経過観察してサプリメントの量を調整していきます。
但し、サプリメントの量は国の推奨量より桁違いに多いのが普通。
国が推奨している量は病気にならない最低量であり、健康を保つには十分な量とはいえないのです。
オーソモレキュラー療法は、世界のセレブが実践していることで益々有名になってきました。
管理人: akemi koide
福島県生まれ。 こいで耳鼻咽喉科・美容皮膚科の開業医。(愛知県尾張旭市) 3歳、鼻の付け根を箪笥の角で強打、 皮膚がパックリ割れて無麻酔で5針縫う人生初の手術。 幼稚園である事件に巻き込まれる。→あとでブログに書きます。 小学校では、名字をからかわれ(かなり変わった姓だった) ショートカットの髪型で男の子と間違われ続ける。 小学2年で虫垂炎の手術。 中学時ピアニストを目指していたが、「朝起きられない病」で中2から不登校に。 高校では高2から腎臓病で入院生活。 2年間ほとんど勉強せず。 人生3度目の手術:扁桃摘出術。 入院中、医師の仕事に憧れ 二浪して秋田大学医学部に入学。 医院開業してからも入院手術2回、1回の骨折(右足首)。結局今まで5回の手術。 「わたしの人生、手術と病気が多すぎるのはなぜ?」と 予防医学を勉強するうち、オーソモレキュラー医学と出会い栄養の重要性を思い知らされる。 オーソモレキュラー医学こそが健康でいられる秘訣との確信に至り、 この健康・美容・アンチエイジングブログでその素晴らしさを発信していきます。
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